あなたが会社と闘うなら、ある程度の「軍資金」は必要です。

 

あなたが不払い残業等の証拠を集めて正攻法で会社に請求する場合、会社は簡単にはあなたの要求に応じないでしょう。

「虚偽の申し立てで会社の名誉を汚した」などと理屈をつけ、懲戒処分としてあなたを降格し、賃金をダウンさせるようなこともするかも知れません。

 

あなたが証拠をしっかり確保していて、弁護士等の専門家にも適切に相談していれば、このような会社の攻撃もやがて跳ね返せるでしょうが、それまでの間、持久戦に耐えるだけの体力、すなわち、賃金カットされても生活できるだけの蓄えがないと、自分のペースで落ち着いて交渉が出来ません。

 

 

うつ病になったのは連日のパワハラのせいだとして労災の申請をした場合も同じです。

 

休職して傷病手当金を貰う場合でも、傷病手当金は月例給の3分の2しか支給されませんし、賞与は全く払われません。

 

在職中に転職先を決めた場合でも、1年目は賞与が満額払われないのが普通ですから、よほど月例給がアップしない限り、前年の年収ベースを下回ることになるでしょう。

 

どのような戦い方を選択するにせよ、ある程度の軍資金がないと、非常に不自由で窮屈な戦闘になることは覚悟する必要があります。

 

 

軍資金の目安は

 

あればあるほどいいのは当然ですが、一つの目安として「一切の収入がなくとも、あなたと家族が3ヶ月暮らせる金額」が最低限必要だと思って下さい。

1ヶ月の生活費が25万かかっているのでれば、75万は必要だということです。

給与から天引きされている健康保険料なども必要な生活費に入るので、注意して下さい。

 

本当は、必要に応じて弁護士に依頼することなどを考えると、その倍ぐらいあって欲しいのですが、まずは3ヵ月分が最低ラインだということです。

 

軍資金を貯めるために

 

軍資金を蓄えるには、まずは無駄な出費をなくし、地道に貯金することです。

そのための第一歩は、「セラピーとしての支出をしない」ということです。

 

セラピーとして飲食しない

生きていくうえで、食事をすることは必要です。空腹を満たすために食事をすることは構いません。ですが、空腹を満たすためでなく、「セラピーとして」、要するに欲求不満やストレスの解消策として飲み食いするのは控えましょう。

スナック等で、原価数百円の水割りやつまみで、数千円の勘定を払うことを度々していたら、いつまでたっても軍資金は貯まりません。

あなたは本当にスナックで呑むのが好きなのですか?

それが本当に生きがいなら、止めません。

でも、ストレス解消の方法が見つからないまま、「酒でも飲めば気が晴れるかも知れない」、という程度の気持ちで、「なんとなく」「とりあえず」スナックに通っているのであれば、まずそれにかかるお金を軍資金に回しましょう。

 

セラピーとして買物しない

生きていくうえで、色々なものを買うことは必要です。

ただ、特に女性の場合、「買い物じたいが好き」という方も多い様です。ストレスがたまると、「買い物で発散する」という人も多いかも知れません。

ただ、たいして欲しくもない、良く考えるとそれほど必要がないものをあれこれ買ってしまっているようなことがないか、一度振り返ってみるべきかも知れません。

本当に欲しいもの、必要なものだけを買い、衝動買いや、買うこと自体が目的となっているような買物をやめて、その分を軍資金として蓄えるべきです。

 

 

お金に関する究極の名言

伊丹十三監督の「マルサの女」の中で、国税局査察部統括官の津川正彦が、調査対象の実業家の山崎勉に「どうやったら金持ちになれるのか」と尋ねます。

 

これに対する山崎勉のセリフを以下に引用して、この記事を終えることにします。

 

金を貯めようと思ったらね。

使わないことだよ。

 

100万あったって、使えば残らない。

10万しかなくても、使わなけりゃ、

まるまる10万残るんだからね。

 

あんた今、ポタポタ落ちてくる水の下に

コップを置いて水ためているとするわね。

あんたのどが渇いたからといって、半分しかないのに飲んじゃうだろ。

これ最低だね

 

なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。

いっぱいになって、溢れて、ふちから垂れてくるやつ。

これを舐めてがまんするの。