あなたがサービス残業を強要されているとすれば、要求の第一は、過去に遡って時間外手当を支払って欲しい、ということになると思います。

ちなみに、争いの原因がサービス残業以外の場合でも、要求の組み立てはまず「カネ」からスタートし、そこに肉付けするのがいいでしょう。金額という数字で捉えられるので、シンプルで、分かり易いからです。

正面から「金を払え」という要求をするのは躊躇する、などという感覚は一刻も早く捨て去ること。

これまで相手に踏みにじられた尊厳、当然貰うべきなのに平然と不払いにされた時間外手当、それに見合うだけの対価、すなわち金を取る以外に、解決の方法はありません。

それに、会社が払う解決金の原資は、元々会社があなたから搾取したものなのですから、本来の持ち主に戻るだけのことです。気後れする必要はありません。

 

さて、サービス残業に対する未払いの残業代を請求するとなると、その金額を計算しなければなりません。

タイムカードや作業日報といった証拠を確保して計算した結果、過去2年間で250万円が不払いだとします。

この場合には、次のようにゴールを組み立てていきます。

①まず、会社に未払い残業代を払わせるのは絶対だな。もちろん250万満額を目指すけれど、解決の為に譲歩が必要な場合は、満額の70%程度までならOKとしよう。状況によって判断するけど、まずは250万を請求し、譲歩しても180万までとしておこう。

②会社に未払い残業代を払わせたとしても、会社の体質は変わらないだろうな。今後、立証しにくい陰湿な嫌がらせを受けるかも知れない。金を払わせたら、早晩転職を考えることにしよう。

こうして、残業代(最低180万円)を回収した上で転職を果たす、というゴールが決まりました。

こうなれば、後は、それを達成するためにどのような道筋をとるのが良いか、という戦略の検討に入ることが出来ます。

戦略の検討については、稿を改めて述べることにします。

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