転職は、人生でそう何度もあるイベントではないので(僕は4回 5回やってしまいましたが)、その過程を十分に楽しみ、味わいながら行うのがいいと思います。

転職先が決まったら、いよいよ今の会社に退職の意思表示をすることになるのですが、土日が休みの会社であれば、退職の意思表示は、金曜日の午後にするのがおすすめです。

上司には、口頭で伝えるだけでなく、必ず退職届も渡しましょう。

あなたが転職活動をしていたこと、そして既に他社から内定を貰っていることを知らなかった上司にとっては、まさに不意打ちとなります。

相手に用意ができていないうちにこちらのペースで押し切るのは、会社を相手にする場合の鉄則です。

 

「何月何日をもって辞めさせて頂くことと致しました」とはっきり伝えましょう。

相手が狼狽えている間に続けて、「現在担当している仕事については引継書と、業務手順をまとめた引継ノートを既に作成してあります。引継ぎには○日あれば十分だと思いますので、引継ぎ相手をご指示下さい」と伝えます。

「退職する」ということは既定のこととして、引継ぎまで話を持っていくわけです。

上司は、「そんな、すぐには引継ぎ相手も決められないし・・・」と言うでしょうが、「でしたら、月曜日に改めて打合せを致しましょう」と、こちらのペースで話を進めて下さい。

そして、ダメ押しに、「引継ぎは遅くとも○日までには終わりますので、翌日から退職日までは、有給休暇を取得させて頂きます」と告げ、有給休暇届の用紙も提出します。

相手が「そんな勝手な・・・・」とか言っていても、「それでは、宜しくお願い致します」と一礼して下がりましょう。

もちろん、このやりとりはすべて、ICレコーダーで録音していなければいけません。

 

金曜日(土日が休みでない会社の場合は自分の休日の前の日)に退職意思表示をした後の、土曜日・日曜日の何ともいえない爽快感は、転職した者にしか分りません。

いままでストレスだった会社からは間もなく解放され、転職先の会社についての期待感だけがある状態(実際のところ、転職先の会社にも何かしら悪い部分は必ずあるのですが、それが見えない期間は余計なことを考えず、良い空想だけしていましょう)、この心地よさを是非味わって下さい。

 

尚、金曜日に退職を告げた後、上司から飲みに誘われたりするかも知れませんが、基本的には断るのが無難です。

「今日は予定がありますので、申し訳ありませんが失礼致します」でいいと思います。

 

休日を挟んで会社に出るときには、日にちを置いたことで上司の側も冷静さを取り戻して、というか諦めができていて、その後は案外スムーズに引継ぎ、退職の流れに乗るものです。

 

もちろん、中にはこの期に及んでパワハラをやらかす馬鹿もいるでしょうが、その対処については別稿に譲ります。

 

とにかく、

「水面下で転職活動をし、希望の企業から内定を得たときの、これから新しい人生が始まる期待感」

「引継ぎノートまで密かに作成した上で、退職を告げるときの優越感」

そして、

「退職を告げた翌日の、解放感に包まれた休日」

これを是非、あなたにも味わってみて欲しいと思います。