「休職中に転職」「休職から転職」などのキーワードを検索エンジンに入力し、そこから当サイトを訪問される方が結構いらっしゃいます。

このようなキーワードで検索される方は、多分、会社でのストレスが大きすぎて限界を感じており、もう転職する以外にないと感じているのでしょう。

ただ同時に、退職してからの就職活動が不利であることもきちんと理解されているのだと思います。

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ですから、いきなり退職届を出したりせずに、「まずは医師に診断書を書いてもらって会社を休職する。その間に転職活動をして、転職先が決まったら今の会社に退職届を出すのはどうだろうか」とお考えになり、検索エンジンに上記のようなワードを打ち込んだのだと思います。

 

では、実際問題として、休職中に転職活動をし、転職先が決まったらそのまま今の会社には戻らずに退職して新しい会社に勤めるという手順は正解なのでしょうか。

以下で検討してみましょう。

 

在籍している方が、選択肢が多い

まず、「退職よりひとまず休職を選択し」「会社に籍を確保したまま転職活動をする」という判断は、基本的に正しいと思います。

 

休職中ですから、給与は出ないかも知れませんが(これについては、傷病手当金を請求して生活費を確保することになります)、健康保険も使えますし、厚生年金も継続しています。

 

また、休職期間が満了するまでに転職先が決まらなければ、とりあえず復職して収入の道を確保するという選択も出来ます。

 

復職したからといって、転職活動を諦める必要はありません。

在職中に転職活動をする人の多くは、仕事を継続しながら行っているのですから、休職中に比べると時間が制約されるものの、他の多くの転職活動者と同じ条件になるだけのことです。

 

 

休職中の転職活動が有利な点

休職期間中に転職活動をすることの最大のメリットは、自由に時間を使えることです。

 

企業に在籍しながらの転職活動では、平日に面接に赴く時間を作るだけでも一苦労です。

有給休暇を頻繁に取得するのも気が引けます。

本来、有給休暇の取得申請に理由を付す必要はないのですが、現実問題としては上司に「○○の事情で・・・」というような説明が必要になるでしょう。

その都度、「遠方の親戚が死んだ」とか、嘘を言わなければならない訳です。たびたび親戚が死ぬというのも不自然ですから、別の理由を考えなければなりません。これは結構疲れます。

何度も面接に行くのが困難なので、「このあたりで・・・」と妥協して転職先を決めてしまい、後で後悔することも、無きにしも非ずです。

 

それに対して、休職中は、平日の面接も問題なく対応できます。日程調整のストレスがないのは、ずいぶん楽です。

 

注意することがあるとすれば、平日の面接がいつでも即OK、というのは普通の勤め人としては不自然なので、相手企業から不信感を持たれないように、面接日の指定があったら「ちょっと待って下さい。日程を確認しますので」という程度の演技は必要になる、という点くらいではないでしょうか。

 

休職からそのまま転職する場合の最大の問題 『源泉徴収票』

休職後、元の会社に復帰することなく退職し、そのまま転職先に勤める場合の最大のネックは、転職先に提出する『源泉徴収票』でしょう。

これについては、「休職の先に転職を考えているなら、復職のタイミングに注意!」に詳しく書きましたのでそちらを参照して頂きたいのですが、課税年度の変わり目を狙って一度復職するというのが、最も手堅い方法だと思います。

 

ただ、そうそう都合の良いタイミングで転職先が決まる訳ではないのも事実ですし、ストレスが限界まで来ていて、もう明日からでも休職しないと精神がもたない人もいるでしょう。

 

そういう場合には、どうしたらいいでしょうか。

 

今のところ、僕が考え付くのは、休職期間=無給期間をなるべく少なくして、源泉徴収票に記載される金額に不自然さが出ないようにすること位しかありません。

 

会社に休職を申し出ると同時に、「まず有給休暇を先に消化し、その後に休職期間に入る」ことを告げましょう。

これは労働者の権利で、会社は拒否できません。

 

有休が20日あれば、休職に入る前に、1ヶ月位は完全に給料を貰って休めます。

そうしておいて、時間がふんだんにある状況を最大限に利用し、なるべく早く良い転職先を見つけることです。

 

働きながら転職先を探す場合、平日に活動できるのは普通2時間程度でしょう。

ですが、休職中のあなたは、寝ている時間と食事・風呂の時間を除き、全部の時間を転職活動にあてる覚悟であれば、1日14時間ぐらいは確保できるはずです。

休職中、家族に代わって家事をすることになっても、10時間は確保できるでしょう。

大変そうですが、上司のパワハラに曝される会社生活よりは、はるかにマシなはずです。

 

「時間がある」というアドバンテージを最大限に利用して、人の何倍も活動すれば、短い期間で良い転職先を決めることも不可能ではありません。

 

ただ、転職は相手のあることなので、「活動量を多くすれば、必ず短期間で決まる」とは言い切れないのが辛いところです。

 

僕としては、休職期間は有り余る時間をスキルアップに使い、履歴書に書ける武器と自分自身に対する自信を獲得し、一度復職してから転職活動を行うという作戦の方をお勧めしたいのですが、如何でしょうか。

 

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