今も昔も、面接で採用される人は、「普通で」「人当たりが良くて」「年齢相応の振る舞いが自然にできている人」です。

 

僕は、面接する側として応募者と接することが多いのですが、普通に人当たりが良く、年齢相応の振る舞いを身に着けている人が本当に少ないのに驚かされます。

40歳代で管理職募集に応募してきて、履歴書を見る限りでは会社員として相応の経験を積んでいるはずなのに、志望動機や転職理由を聞くと言葉に詰まって考え込む人、マニュアルを暗記した内容を必死で思い出しながら話をする人、とりとめのない話を初めて、結論がさっぱり分からない人、そんな人ばっかりなのが実情です。

 

お前の会社がレベルが低いからそういう応募者ばかり集まるんだ、と言われれば、返す言葉がありませんが、今の会社だけでなく、前の会社でも、その前の会社でも、概ね同じような状況でした。

「中高年の転職はものすごく大変。良い条件の募集は、何十人も殺到する激しい戦いになる」と言われますが、採用の現場にいると、こういう人たちがいたずらに倍率を上げているだけなんじゃないか、と思えるのです。

誠に不遜ながら、僕は、応募してきた同年輩の人たちと面接しては、「競争相手がこういう人たちなら、自分は十分に勝ち残れるな」と内心で考えていました。

 

<自然体で年齢相応の振る舞いが出来るとは>

中高年の転職者を経営幹部として採用する場合、企業の側で「即戦力」を求めるのは当然です。ここでの即戦力とは、会社の経営状況を理解し、経営改善についてトップと同じような目線で考えられる人、ということになりますが、相手は面接を通じて、それが出来る人材かどうかを判断しているのです。

面接である以上、企業側が質問し、応募者が回答するというスタイルは変わりませんが、そのやりとりが経営課題をテーマとした穏やかで落ち着いたディスカッションになっている、というのが良い面接の姿です。

逆に

  • 質問A ⇒回答A ⇒その話題終了
  • 質問B ⇒回答B ⇒その話題終了
  • 質問C ⇒回答C ⇒その話題終了

というように、単発で広がりのないやりとりになってしまったら、まず採用はないと考えていいでしょう。

 

ディスカッションのような雰囲気とするためには、こちらが質問の回答として述べる内容が、相手の興味を引いて次の質問につながっていくような、それを通じて話題を膨らませていけるようなものでなくてはなりません。

これは、一朝一夕には身に付かないかも知れませんが、意識すれば日々の仕事の中で訓練できます。例えば取引先の担当者と対するときや、営業に出た先でも、そのように意識してトレーニングすれば、必ず上達していきます。

また、相手の質問に回答した後で、「御社ではそのあたりは如何ですか」というように、質問で返すのも話題を膨らませる一つの方法です。ただ、これは、まず相手の質問にきちんと答えた上で付け加えることです。相手の質問にいきなり質問で返すのは、ただの礼儀知らずです。

 

<面接の場では、タレントや漫画の主人公をイメージする>

上で、「穏やかで落ち着いたディスカッション」と書きました。当たり前ですが、意見交換が議論になってはいけません。面接の場が相手にとっても心地よいものであるように演出することが大切です。

これを実行するときは、理想の管理職サラリーマン像、を思い浮かべ、自分がその人になったつもりで面接の場に臨むと、案外うまくいきます。

例を挙げれば、やはり「島耕作」はそういうキャラクターでしょう。彼は上司や役員、政治家等、自分の目上の人物に対応するとき、礼儀はきちんとわきまえた上で、きちんと相手の目を見て自分の考えを述べます。イメージングするには、最適な人物の1人だと思います。

あとは、ドラマ等で、落ち着いた、出来る会社員の役柄ができる俳優さんを思い浮かべるのも手ですね。

分かっていると思いますけど、田村正和とか高橋克典とかはダメですよ。面接向きではありません。

僕としては、小木茂光さんあたりがベストではないかと思うのですが、自分の好みで結構です。自分がしっくりくる人を選んで、なりきって下さい。

 
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