大手では、休職中にも一定期間の給与が支払われる制度になっている会社もありますが、多くの中小企業では無休でしょう。しかし、休職中は無給になる会社であっても、サラリーマンの場合は加入する健康保険から傷病手当金の支給を受けることが出来ます。

 

<傷病手当金の計算>

傷病手当金についてはネットにもたくさん情報がありますが、一応説明しておくと、休業開始から3日目までは対象外、それ以後の休業日数については健康保険料を決める際に元となる「標準報酬月額」を30で割った金額(標準報酬日額)をベースに、その 2/3 の金額が支払われます。

例えば、標準報酬月額が24万円、病気のため 5/1~6/30 の61日間を連続欠勤したと仮定すると、

  • 標準報酬日額=標準報酬月額 24万 ÷ 30 = 8,000円
  • 傷病手当金の日額=8,000円 × 2/3 = 5,333円
  • 傷病手当金の対象日数=61日 - 最初の3日 = 58日
  • 傷病手当金の額 = 5,333円 × 58日 = 309,314円となります。

ちなみに、「標準報酬月額」は、毎年4.5.6月に支払われた賃金の平均で算定され、その年の9月からの健康保険料に適用されます。よく、「4月~6月はなるべく残業しない方がいい」というのは、この期間に貰う給与が少ない方が標準報酬月額が下がり、健康保険料が少なくて済むからなんですが、傷病手当金を貰う場合は標準報酬月額が高い方がたくさん補償を受けられるんですね。

尚、この傷病手当金は、また、1年以上継続した加入期間があれば、受給中に被保険者資格を喪失、すなわち会社を退職し、あるいは解雇されても、支給開始から1年半の間は支給が継続されます。

給与が2/3になるのはつらい(上の例では、通常に勤務していれば2ヶ月で48万ですからね)、と感じられる方も多いかも知れませんが、この機会に、一種のレジャーとして、質素な生活にチャレンジしてみるのも面白いものです。また、昼食が外食でなくなったり、ワイシャツのクリーニング代がなくなったりする分、働いていないと案外生活コストも減るのが実感できると思います。

尚、あなたが医療保険に加入していれば、入通院に応じて保険金の支払いを受けられるかも知れません。保険によっては、精神疾患を給付対象外としているものもありますが、約款を確認してみましょう。

 

<傷病手当金の申請手続き>

傷病手当金は、休職期間が終わってからまとめて請求(申請)しても構いませんし、何回かに分けて請求することもできます。休業期間が長くなる場合は、何回かに分ける場合が多いでしょう。

申請する場合は、まずは申請書類を用意します。協会けんぽ加入者は、以下でダウンロードして下さい(組合健保の加入者は、健保組合から貰ってください)。

全国健康保険協会

申請書には、「医師による証明欄」と「勤務先による証明欄」があります。

医師には「その期間は仕事ができない身体状況だった」ことの証明を書いてもらい、勤務先には「その期間は欠勤していて賃金は支払っていない」ことの証明を書いてもらった上で、自分の署名捺印、銀行口座を記入します。

提出については、ある程度の規模の会社であれば、人事課等が請け負ってくれる場合が多いですが、中小だと自分で提出しなければならないこともあります。自分で申請する場合は、全国健康保険協会の各都道府県支部にに持参するか郵送します(協会けんぽの場合。組合健保の場合は健保組合に確認して下さい)。

全国健康保険協会の各都道府県支部-全国健康保険協会HP

ちなみに、申請から支払いまでの期間ですが、初回は審査がある関係上、1ヶ月半から2ヶ月程度かかるようです。2回目以降はもう少し早く、3週間から1ヶ月程度になるようです。

 

傷病手当金について、さらに詳しく知りたい方はこちら

⇒ うつ病で休職しても大丈夫 傷病手当金のもらいかた

 

 

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