晴れて転職を果たし、有給休暇を消化して新しい職場に出勤。出来れば、「もう一度転職活動」という事態にはならないで欲しいと、あなたは願っているでしょう。

職場の居心地は、何といっても人間関係の良し悪しで決まります。

 

新しい職場で良好な人間関係を築く上で、転職者が絶対にやってはいけないNG行動があります。

 

転職者の中に一定数いる、不快な『勘違い野郎』

それなりのスキルと経験がある中高年の方が転職する場合、最初から課長職・部長職といった待遇で採用されることが多いと思います。

中小企業では、役職のポストが空いたときに、まだ社内で相応しい人材が育っていないため、外部に人材を求めることが少なくありません。そして、採用をするトップの側は、この機会に、前任者以上の活躍を期待しているものです。

 

そういったトップの期待が、採用から内定、その後の条件確認等の場で、トップの口から語られることが多いので、中には勘違いする人も出てきます。

特に、これまで大手企業に勤務していた人などは、中小企業を最初から下に見ていて、「一部上場の〇〇社で課長をしていた俺には、こんな企業の運営など容易いことだ」と自信たっぷりで赴任するような人がいます。

また、社長などから「うちの社員はまだまだ仕事が甘いのが多いので、是非ビシビシ鍛えてやってくれ」などと言われ、単純にその気になってしまう人もいます。これまで大企業で働きながら、本人にとっては不本意な評価を受けてきた人に多いようです。

 

こういう『勘違い野郎』は、入社初日から、いきなりその勘違いぶりを発揮します。

「僕の座席はどこ?」

「僕の文房具は? どうして揃ってないのかな?」

「僕の名刺は? え、なんでまだ出来てないの? 今日から入社するのは1ヶ月も前から分かってたよね」

「交通費の申請書は?僕のほうから言わなきゃ出てこないの?」

「なんで入社手続きぐらい、てきぱきできないかね。本当に理解に苦しむな、この職場は」。

・・・・・

 

部下となる人たちは、警戒心満タンであなたを迎える

こういう『勘違い野郎』になる人たちは、「俺は社長に大いに期待されて入社したのだから」「社長のみならず、他の社員・部下たちも、三顧の礼で迎えてくれるはずだ」と信じこんでいるのでしょう。また、早速に「仕事が甘い現場に遭遇したので」「社長に言われた通り、鍛えてやっている」と思っているのかも知れません。

 

しかし、実際に部下になる人たちは、外部からいきなり自分たちの上司として入ってくる人を、無条件に歓迎して待ってなどいません。

 

部下にとって、上司がどういう人物かは、職場の過ごしやすさに直結します。ですから、いったいどんな人物が来るのか、興味1割、警戒心9割で待ち構えています。

 

そこにきて、あなたが勘違い野郎ぶりを発揮すれば、部下はただちに失望し、かつ強い敵意を抱くようになります。

敵意はほどなく、「できれば大きな失敗をして失脚して欲しい」という願いに成長します。

 

管理職採用であれ、ほとんどの企業では、3ヶ月から6か月間の試用期間を設けているのが普通です。

この試用期間中にあなたが大きな失敗をしてくれれば、あなたを嫌う部下にとっては都合が良い訳です。

もちろん、ドラマで見るような積極的な画策をする職員はあまりいないでしょう。しかし、面従腹背の上で、消極的な形であなたの足を引っ張ろうとする職員は、決して少なくないはずです。

 

バカな『勘違い野郎』が部下に潰されるとき

新しい仕事場では、経験者といえども、業務フローやルールを理解するには一定の時間がかかります。外部の人間には分かりにくい落とし穴があったりします。また、同業界での経験があり、一通りは分かっているつもりでも、案外知識の抜けがある場合もあります(これは、同業会内での転職をしてみて初めて気付くものです)。

あなたが部下、特にその職場での経験が長い部下から好かれていれば、そういう点をきめ細かく気を配って貰えます。そうすれば、思いがけない落とし穴に落ちずに済みます。

しかし、あなたが嫌われていて、部下から「早くいなくなって欲しい」と思われていたら、あなたに必要な情報を伝えないとか(後からエクスキューズ出来る様に、あなたに渡す資料の中に目立たないように紛れこませてある場合もあります)、あなたが見過ごしている手続きがあることに気付いても知らんふりをして締切を渡過させたりとか、そういう形での妨害が始まります。

そうなって、大きな失策が起こってから「なんで教えてくれないんだ!」と部下を怒鳴っても、「ご経験が豊富と聞いておりましたので、当然ご存知かと思いました」とかわされます。

会社にもダメージがある失敗であれば、経営層や社長が事情を調査するでしょうが、その際に聴取を受けた部下はこのときとばかり「いつも報告しても、“俺はお前より経験が深いんだ。そんなこと言われなくても分かっている!”と怒鳴られていましたので・・・、」と日頃のパワハラを含めて供述し、あなたを窮地に追い込むでしょう。

 

職場のことをある程度理解する前に、強権的な指示の出し方をするべきではありません。

 

最初の時点で部下の不評を買ってしまうと、その後長く尾を引きます。

あなたがいかに優秀でも、仕事で成果を上げるには部下に動いてもらわなければなりません。

特に、不慣れな環境下で仕事をする転職直後の時期は、何かにつけて部下の協力が欠かせません。

権力や権限で人を従わせられると考えるのはただのバカです。人心掌握が出来ない人に管理職の資格はありません。

 

あなたはまさか『勘違い野郎』ではないと思いますが、あなたの上司として勘違い野郎が転職してくる可能性もありますので、その場合の潰し方の一例としても、ご参考にして頂ければ幸いです。
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