ワタミに勤めていた女性が過労自殺した件で、裁判上の和解が成立したとのニュース報道がありました。このブログのテーマからして、触れずにはおけないと思い、記事をひとつ書かせて頂きます。

 

今回の和解については、1億3千万余の和解金の支払(請求額は1億5千万余)の他、会社とともに渡辺美樹氏個人の責任も認め、1年間和解内容をホームページに記載するなどの内容をワタミ側が受諾したものであり、完全な勝利和解といえると思います。

どれだけの高額簿賠償金が支払われようとも、亡くなった女性は帰って来ませんが、この和解は、単にワタミとこの女性の問題に留まらず、今後の企業の労務管理責任の在り方について一石を投じる意義深いものです。

ご両親とユニオンの奮闘努力に、改めて敬意を表します。

 

ワタミについては、この事件ほど大きくは取り上げられませんでしたが、2008年にも労務管理に関する裁判が行われています。

これは、残業時間の切り捨てによる不払い残業が行われているとして、労基署に申告相談した男性アルバイト店員がワタミから解雇されたものです。

このアルバイト店員は、幹部社員から解雇を告げられる際に

「労基署に行くような人は企業にとってリスクなんだよ」

と言われたとして、労基署申告を理由とする違法解雇(労働基準法104条2項)でワタミを訴えました。

 

この訴訟について報道されるや、渡辺美樹氏はビジネス誌等複数のメディアに出て、

「そんな卑劣なこと(労基署申告を理由とする解雇)は行うはずがない」

「解雇したのは別の理由」

と強く主張していました。

 

この裁判がどうなるか、当時僕も注目していたのですが、渡辺氏の反論記事がいくつかの雑誌に掲載された後、割と早い時期に和解が成立しました。

「ワタミはアルバイト定員に解決金を支払い、懲戒解雇を取り消す」

「アルバイト定員は自己都合で退職する」

というのがその中身です。

後日、この裁判のアルバイト店員側の弁護士が取材に応じた記事を見ましたが、なんとこの店員、解雇を告げられる際に、幹部社員の発言を録音していたんですね。

退職を告げる際の幹部職員の「労基署に行くような人はリスク」発言はしっかり録音されていた一方で、「他の理由」についての言及はない。

これでは、労基署に行ったことが理由ではなく、他の理由での解雇したのだと言い続けるには無理があります。

 

でも、渡辺代表は既にメディアで「そんな卑劣なことはしない」と大見得を切っていましたので、引っ込みがつかなくなっている。

それで、この録音があることがマスコミ等で話題になる前に、素早い判断で懲戒解雇を取り消して、ワタミは解決金を支払う、男性アルバイト店員は自己都合退職する、という和解を成立させたものと推測されます。

 

このサイトでお勧めしている「ICレコーダーでの録音」は、やはり事件を早期に・有利に解決するには、非常に有効な方法であることが分かります。

ブラック企業にお勤めの方、パワハラに悩まされている方は、明日からでも実行して頂きたいと思います。

 


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同時に、過労自殺した女性が、会社に対抗する手段、証拠の取り方や法律の活用の仕方をどこかで知り得ていたら、命を絶つことはなかったのではないか、と胸が痛みます。

超過業務だ研修だと縛り付けられた結果、この女性は冷静に知識を集めることや、自分で考えて判断をするだけの気力さえ奪われてしまったのでしょう。

渡辺美樹氏は、ことあるごとに「命がけ」という言葉を使います。命がけでサービスだの、今度のことでも当初法的責任を否定しつつ、道義的責任として「命がけで反省しなければならない」だの。

でも、命の大切さを本当に分っている人は、軽々しく「命がけ」などという言葉を使わないものです。

だいたい、日常のルーティン業務にいちいち「命を賭けて」いたら、命などいくつあっても足りません。

まぁ、命を軽く見ているから、過労死自殺を起こしてもノーテンキなツイッターとかしてられるんでしょうけどね。

ワタミという会社、そして軽々しく「命がけ」を連発する渡辺理念というものに対しては、激しい憤りを禁じ得ません。

(この記事では、ワタミ及び渡辺美樹氏の実名を挙げて批判しております。批判の対象となった当事者の方において、反論その他がある場合には「お問い合わせ」から文書をお寄せ下さい。本記事の文字数の範囲内であれば、反論文書をそのまま掲載させて頂きます)。

 


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