TOEICは、他のパートへの波及効果が大きいpart3、part4から勉強を開始するべきであることは前に述べました。

 

では、これからpart3, part4の勉強に取り組もうという初心者は、具体的に、どのように勉強を進めれば良いでしょうか。

 

Part3/4では、「先読み」という解き方を身に付ける必要があります。

「先読み」についてはご存知でしょうが、カンバセーションやナレーションを聞く前に、設問(と選択肢)を予め読んでおくという解き方です。

 

TOEICはビジネス英語の試験ということになっていますが、どういう理由か、試験中にメモを取ることを禁じています。

問題用紙にメモすることも、チェックをつけることすら不正行為扱いになります。

ビジネスの現場では、相手の話を聞きながらメモを取るのが普通だと思うのですが、TOEICの試験中には、ナレーションを聞きながら日付だの場所だのという情報をメモることが出来ないのです。

 

ですから、「何を聞かれるのか」ということを予め確認しておき、ナレーションが始まったら、そのポイントを待ち伏せする、という解き方がどうしても必要になってきます。初心者でも、最初から「先読み」を意識して学習した方が効果的です。

 

先読みすることについて、「煩わしい」「せわしない」と感じる方もいらっしゃると思いますが、きちんとトレーニングすると、むしろ余裕のある解き方が出来る様になります。

先読みせずにナレーションを聞く場合、何が後から問われるか分からないので、時刻とか場所とか、とにかく問われそうなこと(でも問われないかも知れないこと)をいちいち記憶しなければなりません。

でも、あらかじめ「何を聞かれるか」が分かっていれば、ナレーションを聞きながら解答し、ナレーションが終わったときには、3問目の解答も終了しているという状態になります。精神的な余裕が違います。

 

さて、ここでは、僕自身がTOEIC初心者のときに実践して効果があった学習方法を紹介します。

英語ビュッフェを用いる場合でも、紙とCDの問題集を使う場合でも、基本的なやり方は同じです。

 

 

問題を見たら、ナレーションを聞く前に、問題文と選択肢を読みます。問題文だけを読むか、選択肢まで読むべきかについては人によって意見が分かれますが、僕は選択肢まで読む派です。

 

ここで、ネコマタ流。学習を始めた段階では、この先読みにどれだけ時間をかけても構いません。

 

実際の試験では、先読みにかけられる時間は25秒程度ですが、ここでは5分かけても構いません。とにかくじっくり設問を読み(何度読み直しても可)、選択肢もしっかり読みます。

 

そうすると、3つの設問と選択肢を読むだけで、本文のシチュエーションがだいたい予測できるケースがたくさんあることに気づくと思います。

 

例えば、最初の設問が

「この会話はどこで交わされたものでしょうか」

であり、選択肢が

「A.八百屋、B.靴屋 C.家具屋 D.レストラン」

であるとします。

 

4種類の商売が羅列され、そのうちいずれかで会話がされており、カンバセーションを聞いてそれを判別しなければならないな、思うのですが、次の設問が

「どんな種類の履物が安くなっているのですか」

だったりします。

 

この時点で、最初の設問の答えは、まずBの靴屋でまず間違いないでしょう。

「八百屋の店先で店主と靴の安売りの話をした」というようなひねくれたストーリーは、TOEICの設問ではまずありません。

このように本文を一切聞かなくても、解答できる設問は意外と多いのです。これを知るだけでも多少の自信が持てます。

 

さて、設問と選択肢を何度も読んで頭に入れてから、カンバセーションを聞いてみましょう。「英語ビュッフェ」なら、音声ボタンをクリック/タップします。

 

いかがでしょうか。

 

ダイアログを全部、完璧に聞きとることは出来ないかもしれませんが、解答に必要な情報はかなり拾えること、文節、あるいは単語レベルで拾っても正解肢を選ぶには十分である場合がかなり多いことに気付かれたのではないでしょうか。

 

実は、TOEICのスコアが800を超えるようになっても、リスニングで聞き取れているのは65%~75%程度ではないかと思います。少なくとも、僕の場合はそうです。おおまかに意味は分かりますが、細部まで全部聞きとれる訳ではありません。

 

そして、それでもリスニングセクションで400を超えることは十分可能なのです。

 

トレーニングの最初から、先読みを速いスピードでやろうとすると、挫折する可能性が高いです。

初心者が、英文を早く読む、読みながら英文のまま理解する、ということが出来ないのに、いきなり試験と同じ25秒で先読みを終わらせ、カンバセーションを聞き始める、というトレーニングをするのは無理があります。

免許取りたての人が、いきなり首都高を走るようなものです。まずは、下道で車線変更がスムーズにできるようになってからでないと、パニくってしまいます。

 

「先読みは時間無制限」方式でしばらく練習し、長文のリスニングに十分慣れたら、その後は一度解いた問題を使って、先読み時間を90秒⇒60秒⇒45秒、と短くしていくようにします。

 

こうすると、抵抗感なく長文のリスニングと先読みの技法を身に着けることが出来ます。

 

先読みをしながらのリスニングが苦にならなくなり、PART3・PART4のリスニング問題を解くことが面白くなると、一気に英語が上達します。

 

そして、先読みをしながらのリスニングが出来るようになると、PART7の長文問題を解くスピードが格段に上がります。

そりゃそうです。

書かれた文章と違って、リスニングの本文は「読み返し」が出来ない一発勝負ですから、英語をそのまま理解する能力が向上します。

そして、先読みは、最終的には25秒で設問3つと選択肢を読むのですから、これも「読み返し」のヒマはありませんし、そのまま速読の訓練になります。

実際、僕はリスニングにしっかり取り組んだことで、PART7の「塗り絵」から卒業できました。

 

でも、繰り返しますが、初心者の段階での先読みでは「ゆっくり何度も読み返して」いいんですよ。

 

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