TOEIC本番試験の前2週間程度、Part3とPart4を実践形式で練習する「素振り」をするとスコアアップに有効だということを前に書きました。

 

この素振りをより効果的に行うためにお勧めしたいのが、音声スピードを「1.2倍~1.3倍」にしてこの素振りを行うことです。

 

音声のピッチを変えないでスピードだけ変えられる再生機器をお持ちの方はそれを使ってもいいですが、簡単なのはPCに取り込んだ上で、速度変換ソフトを使うことです。

ネットで検索すれば、音程を変えずにスピードだけ変えられる、多くのフリーソフトがありますので、これを使うのが手っ取り早いでしょう。

僕は「はやえもん」というフリーソフトをダウンロードし、1.28倍にしたものを音楽用CD-Rにコピーして、毎朝の素振りに使用していました。

 

本番で、先読みに使える時間(前の問題の設問が読み上げられている時間)はだいたい25秒ですが、音声を1.25倍で再生すると、これが約20秒になります。

わずか5秒ですが、この5秒の違いは、感覚的にはかなり大きなものになります。

 

本番試験の2週間前から毎日、1.2倍~1.3倍のスピードで先読みの実践訓練、素振りを繰り返すと、本番試験直前にはそのリズムがすっかり身体に馴染んでいます。

 

お判りだと思いますが、これで本番試験に臨むと、本番試験のスピードが遅く感じます。

 

高速道路を下りた直後、一般道を50km、60kmで走行すると、とても遅く感じることを「インターチェンジ効果」と言いますが、リスニングの試験でもこれが起こるわけです。

 

アナウンスもゆっくり聞こえますし、何より先読みの時間が練習時より5秒増えることにより、ある程度は余裕を持った先読みが可能になるわけです。

 

速い速度で練習することは、学習時間の短縮にも繋がります。TOEIC本番では、Part3に要する時間は14分程度、Part4が16分程度ですから、合わせてだいたい30分です。

これを、1.25倍で再生すれば24分です。

これなら、答合わせや確認の時間を入れても、朝40分位早起きすれば、出勤前に十分やれると思います。

 

尚、スピードは、速くても1.3倍程度までにしておくのがいいと思います。

経験上、それより早くするとさすがに先読みに無理がきますし(繰り返し何度も読んだものであっても)、かえってリズムが崩れます。

 

僕は、英語ビュッフェの副教材である「Yamazaki Story(アメリカ出張バージョン)」を速度変換したものも使っています。

これは、TOEICの必須単語が2時間半のストーりーにちりばめられており、繰り返し聞くことで単語や言い換え表現を覚えるという優れものですが、登場人物によってかなり話すスピードが違います。

主人公のYAMAZAKI氏や上司の:::氏、出張先のサングリア社での同僚:::氏、それに男性ナレーターは、かなりゆっくり喋ります。

反対に、主人公が出張先で付き合うようになるSHINDIはかなり早口です。

2時間半のストーリーが53のMP3ファイルに分割されているので、僕はそれぞれのファイルごとに、1.3倍にしたり、1.2倍、1.1倍、あるいは元の速度のままにしたりという風にスピードを変えたバージョンを作って使用しています。

こうすると、2時間半のストーリーを2時間10分ほどで聞くことが出来ます。

わずか20分の違いではありますが、僕の場合、2時間10分であれば、往復の通勤時間でちょうど聞き終わることが出来る長さになります。

勤め人は学習の時間が限られるので、効率を上げようと思ったら、こういった細かい工夫をすることが大事です。